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[ DVDレコーダーの疑問点・注意点 ]

2番組同時録画とデジタルチューナー

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 DVDレコーダーには同時に2番組の録画ができる機種や、デジタルチューナーを搭載してハイビジョンの視聴・録再ができる機種(ハイビジョンレコーダー)もあります。このページではアナログチューナー搭載機種での2番組同時録画、デジタルチューナー搭載機での録画方法や2番組同時録画での制限事項について説明します。

※このページではDVDにハイビジョンの録画ができない「DVDレコーダー」・「ハイビジョンレコーダー」について説明しています。

[ブルーレイレコーダーの2番組同時録画] についてはこちらをご覧下さい

2番組同時録画とは

 DVDレコーダーには1台の機器で、放送されている番組を2番組同時に録画できる機種があります。2番組を同時に受信するわけですから、チューナーが2基搭載されています。それに加え、HDDやDVDにデータを記録するための「エンコーダ」というものが使われており、アナログチューナーの場合エンコーダも2基ついています。

 アナログ放送をレコーダーが録画する時には、チューナーで受信した映像をMPEG-2という形式でデジタルに変換・圧縮しDVDに収録できる形式にしたデータをHDDやDVDに記録しています。この部分をエンコーダといいます。

 1つのアナログ放送を録画するにはアナログチューナーとエンコーダが1つずつ必要で、アナログ2番組同時録画ができる機種はアナログチューナーとエンコーダを2つずつ持っています。

 アナログチューナのみの機種での2番組同時録画は通常通りEPG等から予約すれば録画できます。HDDに2番組とも録画するほか、一方の番組をHDD、もう一方の番組をDVDに録画することもできます。
※アナログチューナー2番組同時録画が可能な機種は、新機種が発売されていません。

※このページではDVDにハイビジョンの録画ができない「DVDレコーダー」・「ハイビジョンレコーダー」について説明しています。
ブルーレイレコーダーについてはこちらをご覧下さい

デジタルチューナー付きの機種での録画

 2011年7月にアナログテレビ放送がすべて終了しますが、DVDレコーダーもアナログチューナーに加えて地上・BS・110度CSデジタル放送が受信できるデジタルチューナ搭載の機種(ハイビジョンレコーダー)が増えてきました。デジタル放送ではハイビジョンの放送もあり、DVDレコーダーでも視聴・録画することができますが、録画の時に気をつける点があります。

ハイビジョン画質(HD)での録画はHDDだけ

 デジタルチューナー付きの機種ではハイビジョンの録画ができますが、ハイビジョン番組を高精細なハイビジョン画質(HD)のまま録画できるのはHDDだけになります。現在のDVDは従来の標準画質(SD)にしか対応していないので、そのままの画質ではDVDには記録できません。ハイビジョン(HD)は標準画質(SD)の約5倍の情報量を使うので、DVDの容量には入りきらないからです。

ハイビジョンをそのまま外部ディスクに保存するには、「次世代DVD」と呼ばれるブルーレイレコーダーを使用することになります。[ブルーレイレコーダーについてはこちら]

パナソニックの一部機種では特殊な記録方式でハイビジョンをDVDに記録することができます。ただし容量が少ないため画質が落ちるか短時間録画になります。。

ハイビジョン番組は標準画質(SD)に変換してDVDに

 DVDにデジタル放送の番組を保存するには、受信したハイビジョン映像をアナログ放送とおなじくエンコーダでDVD用の標準画質(SD)に変換・圧縮したものをHDDに録画後ダビング、またはDVDに直接録画する、という形になります。ハイビジョン画質ではありませんがアナログ放送のようなノイズもなく、ワイド画面できれいに録画されます。

SDに変換、と言っても録画モードを選ぶだけ

 デジタル放送をそのまま録画するか、標準画質(SD)に変換して録画するかは、録画予約などで録画モードを選ぶときに決められます。標準画質(SD)に変換・圧縮して録画するには、予約録画時時などに録画モードを標準モード(SP)などにを指定するだけです。録画先はHDDまたはDVDです。そして、↓(次項目)

ハイビジョンをそのまま録画する時は

 ハイビジョンなどデジタル放送をそのまま録画するには、予約録画時などに録画モードをデジタル録画モード(DR,TS など)に指定します。録画先はHDDのみです。

HDDでハイビジョン鑑賞後、DVDへ標準画質でダビングも可能

 HDDにハイビジョンで録画したものをDVDへ標準画質(SD)に変換しながらダビング(移動:ムーブ)することもできます。SDに変換しながらダビングするには録画時間分だけ時間がかかり、高速ダビングはできません。ハイビジョン番組をHDDに録画してハイビジョンで鑑賞し、その後DVDへ保存という場合はこの方法になります。

変換時にエンコーダを使用

 録画時やダビング(移動:ムーブ)時にハイビジョン番組をDVDに収まる標準画質に変換するときに、アナログ放送の録画と同様にエンコーダーが使用されます。ハイビジョン(デジタル放送)をそのまま録画する場合にはエンコーダは使用されません。

※このページではDVDにハイビジョンの録画ができない「DVDレコーダー」・「ハイビジョンレコーダー」について説明しています。(ブルーレイレコーダーについてはこちらをご覧下さい)
 

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デジタル録画(DRモード)とSD録画の違い

デジタル録画はエンコーダ使用せず

 デジタルチューナーからDRモードでハイビジョンで録画する場合は、受信したものをそのままHDDに録画しますので、エンコーダは使われません。そのかわり、ハイビジョン(HD)ですから標準画質(SD)に比べかなり多くのHDD容量を使用します。標準モード(SPモード)の約5倍、LPモードの約10倍です。

HDDへはハイビジョン(HD)がそのまま記録可能

 デジタル放送の映像もMPEG-2で送られてきますが、デジタル録画の場合HDDへはデータ放送(一部機種)も含めて放送局から受信した信号がそのまま記録できます。同じMPEG-2でもDVD録画の形式(VRモード等)とは異なるので、そのままではたとえ短時間でもDVDに記録することはできません。

DVDへは標準画質(SD)でVRモードのみ

 デジタル放送でも一部ハイビジョンではない放送(SD)もありますが、その場合もそのままDVDに記録することはできません。デジタル放送をDVDに保存するには、HDもSDもすべてDVD用の標準画質(SD)に変換することになります。CPRMに対応したDVD-RAM、DVD-RW、DVD-RのディスクにVRモードで記録(録画またはHDDからダビング)します。コピー制限がかかっていますのでビデオモードでは記録できません。(デジタル放送はVRモードのみ録画可能)

デジタル・アナログ、SD変換あり・なしの録画方法の違い

録画方法 録画時の
エンコーダ
容量 DVDへの
ダビング時間
画面、画質
デジタル放送(HD)を
そのままデジタル録画
使用せず SD変換の為
実時間
HDD内ではHDそのまま
高精細、ワイド画面、
データ放送も記録
(一部機種)
デジタル放送(HD)を
標準画質(SD)に変換
使用 高速可能 SDだがデジタル放送の為
二重映り、ざらつき等の
アナログノイズなく綺麗、
ワイド画面可能
アナログ放送を録画
(SD)
使用 高速可能 二重映り、ざらつき等の
アナログノイズ入り、
4:3画面のみ

 録画方法それぞれこのような特徴があり、目的、用途、状況に合わせて使い分けます。エンコーダの使用、不使用は2番組同時録画のときに違いが出てきますが、その点について詳しくは以下で説明します。

※このページではDVDにハイビジョンの録画ができない「DVDレコーダー」・「ハイビジョンレコーダー」について説明しています。
ブルーレイレコーダーについてはこちらをご覧下さい

2番組同時録画はエンコーダ、チューナーの数に注意

 ある時間帯に1番組だけを録画する場合には気にする必要はありませんが、デジタルチューナー搭載機種で2番組同時録画をする場合には気をつける点があります。

 デジタル放送は画質はいいのですがHDD容量を非常に多く使うのでHDD容量を節約したい時や、後で高速ダビングをしたいなど、はじめからSD画質に変換して録画したい場合も出てくると思います。SD変換にはエンコーダが使われますが、機種によりエンコーダ、チューナーの数が違います。2番組同時録画の時にもエンコーダ、チューナーの数によって制限が出てきますので注意が必要です。

デジタルチューナー付きの機種での2番組同時録画にはチューナー別では、

のパターンがあります。アナログチューナー・エンコーダは1つの機種が多いようです。

2番組同時録画の時のエンコーダの使用数ですが、

 例えば「デジタルチューナーが2つあっても、エンコーダは1つ」、のように機種によってエンコーダ、チューナーの数が違いますので、同時録画のパターンに制限が出ます。録画時には注意が必要です。

エンコーダが2つの機種

 デジタル以外に「アナログ・アナログ」の同時録画ができる機種は、エンコーダが2つあります。この場合、

など、エンコーダを2つ使った録画が可能です。
(エンコーダが2つの機種は新機種が発売されていません。)

エンコーダが1つだけの機種の制限

 一方、「デジタル・アナログ」のパターンのみの機種(「デジ・アナ」タイプ)はエンコーダが1つだけです。このタイプの機種は

のエンコーダ2基使用パターンでの録画はできません。

 つまり、アナログを録画中で、もう1番組がデジタルなら、デジタルはハイビジョン等そのままのデジタル録画(DR・TSなど)のみになります。デジタルチューナー2つ搭載の機種で、「デジタル・デジタル」の場合も、エンコーダが1つだとSD変換録画はどちらか1つのみとなります。

 アナログチューナのみの機種はあまり気にすることはありませんでしたが、デジタルは録画パターンがいろいろありますので少し注意が必要です。機種により違いがありますので、録画可能パターンはカタログ、説明書などを参照して下さい。

※このページではDVDにハイビジョンの録画ができない「DVDレコーダー」・「ハイビジョンレコーダー」について説明しています。(ブルーレイレコーダーについてはこちらをご覧下さい)

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