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LED電球の選び方

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  低価格化により、従来から使われてきた白熱電球から消費電力の少ないLED電球への移行が進んでいます。このページでは、白熱電球との違いや取り替えるメリットとデメリット、今使用中の白熱電球から、明るさや色など、どのタイプのLED電球に取り替えれば良いかを説明します。

LED電球の明るさを選ぶ時に必要な白熱電球のW数・LED電球のルーメン対応表(換算表)のほか、口金サイズの見分け方などを掲載しています。

LED電球 ¥価格情報 売れ筋はコレです  メーカー別 価格・購入情報はこちら
 ●アマゾンでの価格 (売れている順)  ● 楽天での価格 (感想の多い順)

LED電球と白熱電球の違い

消費電力が少ない、電気代が激減

 LED電球は、同じ明るさの白熱電球と比較して消費電力が約5分の1です。消費電力が少ないということは、電気代も約5分の1で済みます。

長寿命、取り替え回数が激減

 LED電球の寿命は約4万時間、白熱電球の寿命は約1000時間と言われていますので、白熱電球の約40倍の長寿命です。寿命が長いということは、取り替える回数が40分の1に激減するということです。1日5時間半使うとすると約20年間、1日11時間使っても約10年間は取り替えが不要ということになります。

光り方・光の角度が違う …[注意点・落とし穴]

 白熱電球は電球の周囲が全体的に明るく光りますが、LED電球は前方(天井取り付けで下方向)だけが光るので、光の照射角度が狭いです。そのため、選択を誤ると「天井が暗い」「部屋の隅が暗い」「肝心な場所を照らさない」など明るさが足りないという事も起こりえます。(ただし、照射角度については新型のLED電球で白熱電球と同じように全体的に光るように改良されたものも出てきています。)

LED電球の明るさの単位はlm(ルーメン)

 明るさに関しても、W(ワット)ではなく、電球が発する総光量を表す全光束・lm(ルーメン)の数字で選びます。

 以上のような違いがあります。これらの違いから来る、LED電球のメリットとデメリット、そして選び方については次の項目以降で詳しく説明していきます。

LED電球のメリット

 白熱電球をLED電球に取り替えることが出来た場合のメリットは、コストと長寿命な点です。

コスト上のメリット(もはや、LEDの方が安い)

 LED電球は白熱電球より価格は高いですが、寿命・約40倍、消費電力・約5分の1(電気代・約5分の1)です。電球購入費だけを考えてもLED電球1個で白熱電球40個分の値段を下回ればそれだけで割安ということになります。

電球購入費だけで元が取れる

 まず電球購入費の点では、40W形電球相当のLED電球1個で3200円、白熱電球1個100円とすると、白熱電球は100×40=4000円ですから、もう元が取れています。
[LED電球の価格一覧 ]

電気代、激減

 さらに、消費電力・電気代は約5分の1で、LED電球約7W、白熱電球約36Wで比べると、LEDの寿命である4万時間あたりLED電球:280kWhで約6440円、白熱電球:1440kWhで約33120円となり、電気代で2万円以上得することになります。(1kWh=23円で計算)

 1ヶ月の電気代で考えると、1日5時間半使用で1ヶ月の電気代は、LED電球:約27円、白熱電球:約141円なので、白熱電球と比較して月100円以上お得になります。1日11時間ならこの2倍、24時間なら4倍以上の金額です。そして、これは電球1個あたりの数字なので2個あれば2倍、5個あれば5倍になり、使用時間・個数が増えるにつれ白熱電球とLED電球の電気代の差は大きくなっていきます。

白熱電球とLED電球の総コスト、電気代の比較(1個あたり 概算)

白熱電球
40W形(消費電力36W)
LED電球
40W形相当(消費電力7W)
4万時間は
LED電球の寿命
(1日5時間半の
使用で約20年)

電気代は
1kWh=23円で計算
4万時間の
総コスト
電球購入費
100円×40個
=4000円
電気代

33120円
電球購入費
1個でOK
3200円
電気代

6440円
合計 37120円 合計 9640円
1ヶ月の
電気代
(1日5時間半)
電気代
月 141円
電気代
月 27円
1時間の
電気代
(1時間の電気代)
0.828円
(1時間の電気代)
0.161円


 電球購入費、電気代、総コスト、どれで考えても、LED電球1個の値段が高くても白熱電球を使うより完全に安い、お得、ということになります。

寿命が長いことによるメリット

取り替えの手間減で、危険も減

 寿命が長いということは取り替え回数が減る、といことになります。電球は大抵高いところに付いていますので、この交換作業は誰もがあまりやりたくないものです。踏み台や脚立に上っての作業は手間なだけでなく危険を伴います。特に高齢者には難しい作業でしょう。少しでもこの回数は減らしたいものです。

 LED電球は白熱電球に比べて寿命は40倍、つまり電球取り替え回数は40分の1です。1日11時間使っても約10年間は取り替えが不要です。さらに、風呂場や洗面所、廊下など1日数時間も使わない場所の電球なら20年・30年以上、もう器具自体が壊れるまでずっと取り替え不要とも言えます。

突然の球切れに慌てなくていい

 しかも、LED電球の寿命は「明るさが新品時の70%になった時点」なので、白熱電球のように寿命が来た時に急にパッと切れてしまうわけではありません。真っ暗になってから慌てて新しい電球を買いに行ったり買い置きをする必要はなく、なんか最近暗くなったなと思ったときにゆっくり買いに行けばOKです。

 長寿命はゴミもあまり出なくなる、というメリットもあります。

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電球型蛍光灯と比べたLED電球のメリット

 LEDと同じように、白熱電球よりも低消費電力な「電球型蛍光灯」も従来からあります。電球型蛍光灯は白熱電球と比べて消費電力は約4.5分の1とこちらも大幅に少なく、価格は安いのですが、LED電球にはこれを超えるメリットもあります。
[ 電球型蛍光灯(価格一覧) ]

LED電球はすぐに明かりが点く

 電球型蛍光灯はスイッチを入れてからしばらくは少し暗く、完全に明るくなるまで時間がかかります。そのため、場所や用途により白熱電球からの取り替えには踏み切れない、または点灯直後の暗さを我慢しつつ電球型蛍光灯を使うという状況にありましたが、LED電球は白熱電球と同じように、点灯後すぐに最大まで明るくなります。また、点滅に対して耐久性が高いのでスイッチを頻繁に入/切しても、蛍光灯のように寿命が縮んだりしません。

蛍光灯よりLEDの方が長寿命

蛍光灯の6.6倍長持ち

 電球型蛍光灯と比べてもLED電球はやはり長寿命で、蛍光灯の寿命は約6000時間、LED電球は約4万時間なので約6.6倍長持ちします。電球型蛍光灯からLED電球に替えると、電球取り替え回数が蛍光灯の6分の1以下に減らせます。

 LED電球1個の価格が電球型蛍光灯の6.6個分以内ならLED電球がお得になるわけですが、40W形電球相当のLED電球1個で約3200円、電球型蛍光灯が1個500円とすると、電球型蛍光灯は500×6.6=3300円ですから、4万時間あたりの電球購入費はほぼ同じぐらいです。

蛍光灯よりもLEDの方が低消費電力

電球型蛍光灯より”少し”省電力

 白熱電球と比べると電球型蛍光灯もかなり低消費電力で節電に大きな効果があるのですが、さらにLED電球の方が消費電力は少ないです。40W型で、電球型蛍光灯は約8W、LED電球は約1割減の約7W、4万時間あたり電球型蛍光灯:320kWhで約7360円、LED電球:280kWhで約6440円になるので、電気代は10〜20年で数百円安くなるということになります。金額差は非常に小さいですが、電球型蛍光灯よりも確実に電気代はかかりません。

 同じ使用期間での電球購入費はほぼ同じ、電気代は少し安いのでトータルの費用はほぼ同じか安くなるくらい、電球取り替えの回数は6分の1以下、何よりもすぐに明かりが点く、ということで、電球型蛍光灯からLED電球への取り替えもメリットあります。

※60W形では、4万時間で電球型蛍光灯:約12W・480kWh・約11040円、LED電球:約9.2W・368kWh・約8464円、10〜20年で2500円程電気代が安くなります(約2割減)。

ということは、節電効果は…

 ただ、LED電球はまだ発展途上でありデメリットもあります(後述)。現在電球型蛍光灯を使用中で、点灯までの時間、取り替え頻度(寿命)などの点で逼迫した問題がない場合、近い将来のLED電球のさらなる改良を待ち、もうしばらくは蛍光灯を使い続けるという選択もあります。節電目的なら電球型蛍光灯も、白熱電球に比べて約4.5分の1とすでに大きな節電になっているので、デメリットを我慢してまで無理に、または急いで、LED電球に替える必要はありません。(電球型蛍光灯も将来さらに省電力化される可能性もあります)

・40W形白熱電球、電球型蛍光灯からLED電球への取り替え
 白熱電球からLEDへの取り替え …消費電力:約19W減(36W→7W)
 電球型蛍光灯からLEDへの取り替え …消費電力:約1W減(8W→7W)
  ┗1Wしか減らせない、1日5.5時間使用・20年間で数百円節約

※60W形では、白熱からLED…約44.8W減(54→9.2)、蛍光灯からLED…約2.8W減(12→9.2)

白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の比較 (E26口金 40W形)

(数値は概算) 白熱電球 電球型蛍光灯 LED電球 消費電力、節電効果、寿命 等
各項目の比較
消費電力 36W 8W 7W 白熱電球が飛び抜けて大きい
節電効果 (基準) 白熱電球の
4.5分の1
白熱電球の
5分の1
白熱電球以外は差が少ない
1個の
値段
100円前後
[価格一覧 ]
500円前後
[価格一覧 ]
2〜3千円前後
[価格一覧]
LEDは蛍光灯の4〜5倍前後
寿命 1000時間 6000時間 4万時間 LEDが非常に長い
寿命の
長さ
(基準) 白熱電球の
6倍
白熱電球の
40倍
LEDは蛍光灯の6.6倍
すぐ点くか すぐ点く 明るくなるまで
少し時間が
かかる
すぐ点く 蛍光灯のみ
少し時間がかかる
照射角度 全方向 全方向 狭い/
(一部)全方向
LED電球は狭い範囲しか
照らさないものが多い
選べない 電球色/白 電球色/白 白熱電球以外は選べる
状況 将来廃止 値段が安い 発展途上 白熱以外は今後、改良確実
・白熱電球からLED電球・電球型蛍光灯への取り替えでは、節電効果は非常に大きい
・電球型蛍光灯からLED電球へは、節電効果はわずか

LED電球のデメリットと改良型

 LED電球は白熱電球の代わりに使えるものではありますが、白熱電球と全く同じ働きをする、というわけではありません。したがって、白熱電球の代わりに使えそうで使えない、期待した明るさが出ない、という場面も出てきます。LED電球にはメリットばかりでなく、デメリットもありますので、その点を留意の上購入を検討してください。(改良型もでてきています)

従来型は下だけ照らす

 LED電球の普及初期からの従来型は、電球を天井に下に向けて取り付けたとすると白熱電球と違い光が広がらず、まっすぐ下方向(一方向)を向いて照らすようになっています。LED電球は口金(ねじ込む部分)側のほぼ半分が電子回路や放熱器になっていて全く光らず、さらにLEDの発光体もすべて真下(正面)だけを向いているからです。

←このように、光る部分が半分しかありません
(写真では上半分の薄いオレンジの部分)
一方向をまっすぐに照らします


下向きに付けると下半分だけが光り、しかもLEDの発する光は
直進性が強いので、従来型LED電球は下方向のみを照らします。
 

完全置き換えとはいかない従来型

 白熱電球は口金部分以外が全てガラスになっていて、フィラメントの発する光で下方向も上方向も横方向も全て、全方向ほぼまんべんなく明るく照らすわけですから、光の方向・角度という点ではLED電球は白熱電球の完全な置き換えにはならないという現状がありました。

真下は明るいのに、横や天井を照らさない、暗い

 従来型LED電球はダウンライトなど真下のみを照らす器具以外に使うと、口金側を照らさないので、天井側が明るくないなど光にムラが出たり、濃い影が出たり、白熱電球に比べて明るさ自体が暗いというようなことになります。

白熱電球300度、従来型LEDは120度

 従来型LED電球の光の出る照射角度は白熱電球の約300度、電球型蛍光灯の約260度に対して約120度とかなり狭くなります。したがって、従来型が照明として使い物になる器具、場所は限られてきてしまいます。(ダウンライト、トイレなどの狭い場所…)

※電球型蛍光灯も、白熱電球と同じように全方向を照らします(約260度)

改良された、全方向タイプのLED電球も

照射角度・約260〜300度、白熱電球なみ

 従来型のLED電球はまっすぐ下方向(前方)しか照らしませんでしたが、徐々に、光り方が改良された「全方向タイプ」(または「光が広がるタイプ」等)と言った、白熱電球のように全方向を明るく照らすタイプが出てきています。照射角度は約260〜300度になります。

 全方向タイプはLED光源の発する直進性の強い光を、グローブ(表面カバー)で四方八方に拡散させるか、内部に反射板を配置して口金方向や横方向に反射させ、前方へ直進する放射と合わせて全方向に拡散させる、などの方法で全方向を照らすようになっています。

まだ商品展開は少ないが、これならほぼ完璧

 このような全方向タイプはまだW数・光量等の商品展開に限りはあるようですが、今後増えていくと思われます。光の出し方・拡散具合に関してはほぼ完璧、明るさの面では完全に白熱電球の置き換えが可能、と言えるでしょう。設置場所の条件やW数(光量)が合えば出来る限り全方向タイプの購入をおすすめします。
[パナソニック 全方向タイプ]   [東芝 全方向タイプ(光の広がるタイプ)]

[各社 全方向タイプ]

・ちょうどいいLED電球が見つからない→電球型蛍光灯もあり
 電球型蛍光灯は白熱電球のように全方向を照らしますが、白熱電球に比べて4分の1と大幅に節電でき、寿命は6倍です。明るくなるのが遅いのが問題なければ、現段階ではこちらもおすすめです。
[電球型蛍光灯(価格一覧)]

形状と重さ

白熱電球より大きい、長い、重い

 LED電球は内部に電子回路を内蔵しているため白熱電球と全く同じ形状ではなく、口金付近が太く膨らんでいます。また、長さも少し長い場合もあります。このため、器具によっては、器具内に引っかかったり、はみ出したりして取り付けできない場合もあります。白熱電球より重さもあるので、特にぶら下げ型器具で重さが負担にならないように注意が必要です。

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低価格品などについての注意

 LED電球もさまざまなメーカーから発売されていますが、同じように見えて価格差もあります。その中で特に無名メーカーの低価格品(安物)の中には十分な性能のないものもあるようです。電球や照明器具の製造経験・ノウハウがなしに参入したようなメーカーには、品質面・性能面を期待するのは危険と思われます。(メーカーの大・小問わず)

 また、パッケージ等に書いてある明るさの表現についても、注意が必要です。

LED電球のちらつき

 低価格品・粗悪品では、通常の使用で光がちらつくものもあります。長時間点滅した明かりを見ていると鬱陶しいだけでなく目が疲れてしまいますので、注意が必要です。

粗悪品はなぜ、ちらつくのか

 LEDを光らせるためには直流の電気が必要なので、LED電球の内部には家庭用の交流の電気を直流に変換する電子回路が入っています。性能が悪い電子回路が入っているものは、綺麗な直流の電気が作れずに電圧がゼロになる瞬間があり、その時にLEDが一瞬消えるため激しく点滅を繰り返し、ちらつき続けるわけです。中にはこのような粗悪品と言えるようなものもありますので、特に低価格品には注意が必要です。

見分ける方法がある

 もちろん、ほとんどのきちんとした性能の良い電子回路を使っているものはちらつかないのですが、お店で短時間実物を見ただけでちらついているのかはわかりません。ちらつくものかどうか見分けるには、光っているLED電球を携帯電話のカメラを通して見るとわかります。携帯画面に映った電球に縞模様が入っていれば、それはちらつくLED電球です。お店で見てみてください。
(調光器対応器具では、お店ではなく実際に使用する器具で見てください。)

買ってからちらつきに気づいたら

 評判を聞いたり、自分で確かめて、ちらつかないはずのLED電球が実際取り付けてみてちらついたら、不良品や、欠陥品の可能性もあるのでメーカーや販売店に相談してみてください。不良品、欠陥品と認められれば返品や交換に応じてくれます。
(このようなアフターサービスはメーカーによって対応の善し悪しが分かれると思われますので、有名・一流メーカー品、評判のいいメーカーのものを買う方が安心です)

W数表記のごまかし

真下の明るさを書いている

 光の角度が狭く横・上方向には照らさない従来型のLED電球で、下向きに付けたときの真下の明るさだけを取って「○○W型相当」と表記しているものもあります。このようなものは、全体ではそのW数表記の白熱電球より暗い可能性が高いので、器具の形によっては注意が必要です。

 「○○W型相当」の表記には特にルールがないので、どう表記するかはメーカー次第です。大きく「○○W」と書いて、その下に小さく「真下の明るさ」「ランプ直下の明るさ」などと書いていないか注意して見てください。

 2010年から、LED電球の明るさは「lm(ルーメン)」という全光束を表す数字が表記されるようになっています。明るさはW数の表記だけでなく、全光束の「lm(ルーメン)」をしっかり確認して選んでください。
(全光束・ルーメンについては下記・LED電球の選び方の項目で説明)

ルーメンも注意

 ただ、この全光束・ルーメンの値は日本照明器具工業会のガイドラインに準拠した測定方法で得られた正しいものなら安心して利用できるのですが、中にはそうでない数字を表記しているメーカーもあるようです(LED素子自体の最大性能、カバー内の光束を表記してしまう等)。そのようなごまかしをしないと思われる信用できるメーカーのLED電球を選んだ方が無難です。
例えば、パナソニックはガイドラインに準拠した測定を行っているようです。
[パナソニックLED電球 ラインナップ(売れている順)]

●消費者庁も明るさのごまかし表記を指摘
 2012年6月14日、消費者庁はLED電球の明るさがパッケージの表記よりも暗いとして、12社に措置命令を出しました。

 これは、「白熱電球60W型相当の明るさ」と大きく書いておきながら、実際には下向き設置で「真下だけが60W型相当の明るさ」でしかなく、部屋全体には広がらず暗い、などというものです。光量を表す全光束が本来必要な810ルーメンに遠く及ばず、規定の半分以下のものもあったようです。真下向きダウンライトやスポットライトを除き、確実に暗くなります。
[上の「真下の明るさを書いている」の項目で説明したごまかし手法です]

消費者庁 →措置命令について  命令を受けたメーカーとごまかし表記の詳細

 命令を受けた会社は改善するかも知れませんが、今後もさまざまなものが出てくると思われます。ごまかし表記に惑わされずLED電球は「W型相当」だけでなく「全光束・ルーメン」で選ぶようにしてください。白熱電球のW数とLED電球の全光束・ルーメン対応表はこちらにあります。
(LED電球は明かりが広がる、広がらないにも注意)

購入には十分注意

 値段が安いからと言って、安易に在庫処分品、ワゴンセール商品、無名メーカーなどの低価格品に飛びつくのは危険です。性能、品質をよく確かめてから購入してください。安いのには理由があることをを忘れないでください。

 白熱電球は19世紀から100年以上に渡って改良も重ねられた上で使われてきましたが、LED電球は21世紀に入ってから普及し始めたもので歴史が浅く、まだまだ完璧なものではありません。思いもよらぬ不具合に見舞われる可能性は白熱電球より高いです。したがって、アフターサービスに不安のあるメーカーのものや普及初期等の旧型、新製品の発売直後などは避けた方がいいかもしれません。

LED電球の選び方

 LED電球の種類を選ぶポイントはこちらの(1)〜(6)の全部で6項目です。順番に全てチェックしてください。(注意事項も確認してください。)

(1)口金のサイズ
(2)明るさ [白熱電球のW数・LED電球のルーメン対応表(換算表)]
(3)光の角度・範囲
(4)光の色
(5)使用する器具への対応
(6)電球の形状・重さの確認

<選択項目は…>

以下のこの色で示した、●の付いた部分 が選択するLED電球の種類です

 特に明るさに関して、パッケージのW数表記だけで選んで失敗、後悔する人も多いので、注意して選んでください。LED電球自体のW(消費電力)も明るさとは関係ありません。また、光の角度(照射角度)も考慮する必要があります。(狭い従来タイプか、全方向タイプか など)

(1)口金のサイズ

電球の大きさは口金サイズで選ぶ

 電球のねじ込む部分を「口金」といいますが、白熱電球では口金の太さが普通サイズのものと、それより細いものがあります。普通サイズが「E26口金」、細いのが「E17口金」(小型電球、ミニクリプトン電球など)です。まず、この口金のサイズを確認してください。

電球の口金サイズの見分け方

 電球や器具を見ても口金サイズがわからないとき、E○○の数字は太さのmm(ミリメートル)になっているので、口金の直径を定規で測ればわかります。26mmならE26口金(普通サイズ)、17mmならE17口金(小型電球、ミニクリプトン電球など)です。

E26口金 …普通サイズの電球 [ E26 LED電球(価格一覧) ]
E17口金 …小型電球(ミニクリプトン電球形 等) [ E17 LED電球(価格一覧)]

・もっと小さい口金サイズも
 上記の白熱電球タイプのほかには、ハロゲン電球タイプ等のE11口金のLED電球 、ナツメ球・常夜灯・シャンデリア用などのE12口金のLED電球 もあります。

(2)明るさ

LED電球の明るさは、全光束「ルーメン」で選ぶ

 白熱電球(および電球型蛍光灯)の明るさは「○○ W (ワット)型」で選びますがLED電球にも「電球○○ W 型相当」の表示がついています。しかし、この「電球○○ W 型相当」は真下の明るさ、など大雑把な目安だったりするので、ほかに正確に明るさを表す単位として、全光束を「lm(ルーメン)」という数字で表記するようになっています。「W型相当」だけでなく、この「ルーメン」の数字を見て明るさを選びます。

 このlm(ルーメン)という単位は電球から発する光の量を表すもので、「全光束」とは電球から発する全方向、全ての光の量のことです。白熱電球のワット別のlm(ルーメン)を覚えておいて、全光束でそれ以上のlm(ルーメン)表記のあるLED電球を選べば、同じくらいの明るさになります。(「全光束・○○ルーメン」の表記を見ます)
[種類選択は下記・一覧表の各項目●の値以上のもの]

[白熱電球・W(ワット)数] → [LED電球・ルーメン] 交換対応表(換算表)

白熱電球・電球型蛍光灯の各W数の明るさに対応する → LED電球の全光束(ルーメン)
E26口金(普通) [口金サイズも確認]
白熱電球の大きさによって
全光束・lm(ルーメン)は違い
ます。(E26・E17)

[LEDの明るさ]
「○○W形相当」だけでなく
全光束・lm(ルーメン)を見る
 
W数に対応するルーメン以上
のLEDを選びます。

(例)
E26口金
<600ルーメンのLED電球>は
<40W形白熱電球>の
代わりに使えます
(60W形には足りない)
E17口金(小型電球)
白熱電球/
電球型蛍光灯
のW数
LEDの
ルーメン
(全光束)
白熱電球/
電球型蛍光灯
のW数
LEDの
ルーメン
(全光束)
20W形 → 170lm 25W形 → 230lm
30W形 → 325lm 40W形 → 440lm
40W形 → 485lm 50W形 → 600lm
60W形 → 810lm 60W形 → 760lm
100W形 → 1520lm 75W形 → 1000lm
100W形 → 1430lm
[E26口金 商品一覧] [E17口金 商品一覧]
◎電球型蛍光灯の場合も消費電力ではなく「○○W形」「○○Wタイプ」の数値を見てください。
  電球型蛍光灯 W形数の表示例
白熱電球のW数に対応するルーメン以上の全光束があるLED電球を選ばないと、白熱電球と
比較して明るさが足りない、暗いということになってしまいます。
LED電球の”○○W形相当”の表記は「下半球光束」「ランプ直下の明るさ」など、
電球真下だけの明るさを指している場合があるので、注意してください。
必ず全光束・ルーメンの数字または、真下ではない「全光束で○○W形相当」の表記を確認
W数とルーメンはそれぞれ、消費電力と光量の単位なので、単純に換算ということは出来ません
が、白熱電球はほぼW数=明るさ と言えるので、その意味ではこの表はW数・ルーメン換算表と
言えます。しかし、正確には「換算表」ではなく白熱電球のW数・ルーメンの「対応表」です。


 全光束(光の総量)については上記のW数・ルーメンの対応表通りですが、光の角度・広さについてはLED電球によって狭いもの、広いものがありますので、白熱電球と全く同じように「照らす」とは限りません。それについては次の項目をご覧ください。

(3)光の角度・範囲

従来タイプ(約120度)と、全方向タイプ(約260〜300度)

 従来からのLED電球は前方まっすぐ方向の狭い範囲のみ光り、口金方向は照らしません。光る角度は約120度です。それに対して「全方向タイプ」(明かりが広がるタイプ)では白熱電球と同じように前、横、後ろ(口金側)と全方向に向かって光ります。光る角度は約260〜300度です。

 ルーメンだけを見て光が狭い従来タイプを選ぶと、「明るいけどムラがある」となる可能性があります。光の角度・範囲にも注意してください。

従来タイプは狭い範囲を照らす器具に

 従来タイプは前方(真下方向)のみ光ると言うことで、ダウンライト、スポットライトといった器具の真下・電球の前方だけを照らす器具、場所ではトイレ、廊下、階段など狭い範囲を照らすだけなら「従来タイプ」でほぼ問題なく使えます。(白熱電球には及ばない可能性はあります)

横差しや斜め差しは注意

 従来タイプを横や斜め方向に取り付ける器具(横差し・斜め差しの器具)に使った場合、反対側の壁や真横の空中、器具内部のみを照らして、肝心の器具の下や周辺が十分に照らされない、斜めにずれた所しか照らされない、ということになってしまいます。

 このため、照らす範囲が狭い従来タイプのLED電球は、横差し、斜め差し器具に使うのは厳しいと思われます。器具の形、電球の取り付け方向をしっかりと確認してください。
(真下を照らすダウンライトでも横差しや斜め差しの器具があるので注意)

斜め差し用、斜め下のみ照らすタイプもあり

 照射角度の狭い従来タイプですが、斜め差し器具用に斜め差し用のLED電球が販売されています。斜め方向だけを照らすようにLED光源が配置されているので、天井の斜め差しダウンライトに取り付けるとちょうど真下を照らす状態になります。
[斜め取り付け専用LED電球]

全方向タイプは広い範囲を照らす器具に (斜め差し・横差し器具にも)

 そのほかの広い場所、リビングやダイニングなど部屋の広い範囲を照らす必要がある所、電球の横方向にも照らす形の器具には、白熱電球と同じように光る「全方向タイプ」を選ぶようにします(斜め差し・横差し器具にも使えます)。ただし、W数・ルーメン展開が少ないです。特に調光器対応や密閉器具対応(後述)の全方向タイプは無い、または少ない可能性があります。

従来タイプ …電球前方(下方向)のみ照らす(角度:約120度)
    ┗特に表示は無し [ 従来タイプ LED電球(価格一覧)]

従来タイプの斜め差し用 …斜め差しダウンライトなど用、斜め下のみ照らす
    ┗「斜め取付け専用」などと表現 [ 斜め差しLED電球(価格一覧)]

全方向タイプ …白熱電球のように、全方向を照らす(角度:約260〜300度)
    ┗「全方向タイプ」「光が広がるタイプ」などと表現 [ 全方向タイプ LED電球(価格一覧)]

・全方向タイプが欲しいのに ない場合、「電球型蛍光灯」も選択肢に
 どうしても、欲しいW数対応・ルーメンでの全方向タイプが見つからない・売っていないという場合は、LEDには少し負けますが白熱電球よりもかなり省電力な「電球型蛍光灯 」の使用も検討してみてください。白熱電球と同じように全方向(約260度)を照らすので、明るくなるまで少し時間がかかる点が問題なければ白熱電球からの取り替えとして有用で、こちらもかなり大きな節電ができます。

 価格もLEDより安く、寿命も白熱電球の6倍長持ちするので、電球購入費はほぼ変わりません。まだ発展途上のLED電球の今後の改良を待ち、今回は電球型蛍光灯を使うのも現実的な選択です。

40W形白熱電球と比べた消費電力…
 LED電球=約5分の1 (20%) ※60W形相当の場合は約6分の1(17%)
 電球型蛍光灯=約4.5分の1 (22%) ←電球型蛍光灯もかなりの節電・節約に

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(4)光の色

暖かい色か、白い光か

 白熱電球のようなオレンジっぽい暖かい色の「電球色」と、蛍光灯のような白い「昼白色/昼光色」があります。白熱電球からの取り替えで色を変えたくない場合は「電球色」になりますが、場所や好みで暖かい色(電球色)、白い色(昼白色/昼光色)のどちらかを選びます。

電球色 …白熱電球のような暖かい色の光 [電球色 LED電球(価格一覧)]
昼白色/昼光色 …蛍光灯のような白い光 [ 昼白色・昼光色LED電球(価格一覧) ]

(5)使用する器具への対応

ちゃんと選ばないと壊れます

 サイズや明るさなど以外に、LED電球を取り付ける器具によって、対応したものを使わないと故障するなどして正しく使用できない場合があります。以下の器具に該当すれば、それぞれに「対応」と表記のあるものを選んでください。

 使用器具が以下に該当しない場合は、対応・非対応どのLED電球でも使えます。

密閉型器具対応 (または非対応) [密閉型器具対応 LED電球(価格一覧)]
 …電球が器具のカバー、シェードですべて覆われている器具で使う場合には必ず、放熱性を考慮している「密閉型器具対応」のものを使います。密閉型器具は熱がこもるので、非対応のものを使うと電子回路が熱でやられ寿命が短くなったり壊れたりします。

調光器対応 (または非対応) [調光器対応 LED電球(価格一覧)]
 …明るさが調節できる器具には必ず「調光器対応」のものを選びます。この器具に非対応のものを使うと煙が出るなどして壊れてしまいます。

調光の度合い、調光器の種類によっては光がちらつく場合があります。試しに器具1カ所分だけ買って使ってみることをおすすめします。メーカーによっては、苦情を言っても説明書に「ちらつきが発生する場合があります。」の記述があることを盾にして逃げらる可能性もあります。

断熱材施工器具対応 (または非対応) [ 断熱材施工器具対応 LED電球(価格一覧)]
 …天井などに断熱材を敷きつめている場所に付いている器具の場合は必ず「断熱材施工器具対応」のもの使います。器具が密閉されていなくても、天井等の断熱材により器具内が高温になるので、非対応のものを使うと電子回路が熱でやられ寿命が短くなったり壊れたりします。

 このタイプは普通のLED電球より特に放熱性を高めた設計になっていて、対応しているものが少ないので注意してください。

<断熱材施工器具の見分け方>
 …断熱材施工器具には SB、SGI、SG の表記があります
   (○の中に「S」、その隣に 「B」 「GI」 「G」)

(6)電球の形状・重さの確認

LED電球の形状を確認、器具が狭くて入らないこともあり

 LED電球は白熱電球よりも口金付近が太い、長さが長いなどサイズが大きいものもあります。サイズが大きいと、器具に電球をねじ込むソケット手前付近が細くて電球が奥まで入らなかったり、長くて器具からはみ出す、密閉型器具でカバーが出来ない、等の問題が起こりえます。取り付けたい器具にうまく取り付けられるか、器具の電球取り付け箇所が、今の白熱電球サイズ ギリギリでないか確認してください。

ほぼ白熱電球と同じ形の電球型蛍光灯
 LED電球ではどうしても器具に引っかかって入らない、合う形がないという場合、白熱電球と同じような形のコンパクトな「電球型蛍光灯」を使う手があります。明るくなるのに時間がかかりますが電気代は白熱電球の約4.5分の1なので、こちらも大幅に節電が出来ます。
[ほぼ、白熱電球と同じ形 東芝 ネオボールZリアル(ラインナップ) ]
 ┗40W形、60W形は白熱電球よりも小さい。100W形は少しだけ大きい。

重さにも注意

 LED電球は白熱電球より重いので、天井からぶら下げて使うシャンデリアやペンダント照明では、重さで器具に負担をかけないように気をつけてください。

 白熱電球は普通(E26)で30グラム、小型(E17)で20グラムぐらいですが、LED電球は重めのものだと普通(E26)で100グラム、小型(E17)で50グラムぐらいのものもあります。特に電球を複数個取り付ける器具では、できるだけ白熱電球に近い軽量のものを選ぶようにしてください。

●形状と重さ(各商品さまざま、長いものも多いです)

注意事項・LED電球が使えない場所

 屋外など使えない場所がありますので、必ず各商品の説明書・使用上の注意事項を確かめてから購入してください。
[例・ ジョーシン LED電球コーナーの各商品ページ内の使用上の注意欄 を参照]

LED電球の購入情報

 LED電球は白熱電球の代わりとして、全国どのお店でも手に入るようになってきましたが、まだまだ高価なものですし、特に地方では安く入手するのは難しいと思われます。しかし通販を使うと比較的安く購入できます。ものが小さいので送料も安く、または無料で済む場合も多いです。

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