[ DVDレコーダーの基礎知識 ]

DVDレコーダーとは

　DVDレコーダーとは、DVDの録画・再生ができる機器で、HDD（ハードディスク）やVHSビデオデッキも１台の機器に内蔵し録画・再生ができるものが多く使われています。

　HDD（ハードディスク）はDVDと同じように録画・再生ができ、DVDに比べて非常に大容量のディスクですが固定式（本体内蔵）で通常、取り外しは出来ません。

　VHSは従来のビデオデッキと同じものです。

　※最近はDVDよりディスクの容量が大きくハイビジョン番組の録画がしやすいブルーレイレコーダーが普及しています。

「DVDレコーダー」と言えばHDD内蔵

　DVDレコーダーは内蔵する録画機器の違いにより、大きく４つのタイプに分けられます。

DVDレコーダーのタイプ

• HDD＋DVD
• HDD＋DVD＋VHS　(3in1)
• DVD＋VHS
• DVDのみ

　現在、DVDレコーダーはHDD付きのものが主流になっています。DVDレコーダーとは「HDD内蔵DVDレコーダー」を指すことが多く、このタイプ（HDD＋DVD）と、さらにVHSを加えた3in1と呼ばれるタイプ（HDD＋DVD＋VHS）の２タイプがよく売れています。

　DVDのみのもの（DVD単体タイプ）は、最近はほとんど売られていません。

HDD付きが主流なワケ

　なぜDVDレコーダーにHDDが内蔵されているかといいますと、標準モード(SP)画質での録画時間が、HDDは（機種により容量の違いはありますが）例えば200GBで約９０時間、DVDディスク１枚では約２時間、と大きな差があります。「長時間録画が可能なHDD」と「保存や持ち運びが可能なDVD」の２つの組み合わせであらゆる用途に使えることがHDD付きタイプがよく売れる理由です。

　HDDのみ、又はDVDのみのレコーダーには、以下のような欠点があります。

HDDのみのレコーダー（HDDレコーダー）

　長時間・大量の録画ができるが、録画番組を本体から取り出せない（DVDに保存できない）、映画等のDVDソフトを見られない。

DVDのみのレコーダー(DVDレコーダー・DVD単体タイプ)

　いろいろなDVDを自由に使えるが、標準画質で２時間しか録画できない。録画・再生のたびにDVDのディスクの入れ替えが必要、散乱する。

　しかしこの２つを組み合わせ１つの機器にまとめるとそれぞれの欠点が補われ、さらにHDDに長時間録画→必要分のみDVDへダビング・保存、などとても便利に使えるようになります。

　HDD付きタイプのDVDレコーダーは、通常はHDDに録画し、消したい番組は消し、DVDに保存したい番組はHDDからDVDにダビングして保存することが出来ます。逆にDVDからHDDにダビングすることや直接DVDに録画することも可能です。

　録画した番組はHDD、DVDどちらでも編集することが出来ます（要らない場面を削除したり、順番を並び替えたり）。HDDは大容量ですが、容量には限りがあるので見終わった番組は消すことになります。MDの音楽やデジカメの写真のように一瞬で消すことが出来、空き容量（領域）には新たに録画することができます。
容量は小さいですが、DVDも同様に編集できます（編集対応方式で記録した場合）。

VHSダビングなどに便利な3in1機種（HDD＋DVD＋VHS）

　HDD、DVDにVHSを加えた3in1の機種ではそれそれ３種類相互間でダビングすることが出来ます（VHS−DVD、DVD−HDD、HDD−VHSとそれぞれ逆方向）。過去のVHSテープをDVDにダビングしたい場合、使用機器が１台で済み配線の手間がかからず、操作も簡単になり便利です。単純にVHS再生機として使っても、DVD・VHSと２台分の場所をとらず省スペースになります。

DVDレコーダーの使用パターン

　HDDやVHSが内蔵されたDVDレコーダーの使用パターンをまとめると以下のようになります。

通常は

• HDDに録って、見たら消す
• HDDに録って、保存したいものはDVDにダビングして保存
• HDDに録って、消さずに何回も繰り返し見る
• DVDに直接録って、そのまま保存。
• 録画したDVDや映画のDVDソフトを再生

編集したいときは

• HDDに録って、編集してからDVDにダビング
• DVDに録画・ダビングされた番組をDVD上で直接編集
• DVDからHDDにダビング後にHDD上で編集し、別のDVDにダビング

さらに 3in1機種では

• VHSからDVDに丸ごとダビング
• VHSからHDDにダビング後HDD上で編集し、DVDにダビング
• DVDからVHSへダビング

・・・など　のように、いろいろな使い方が出来ます。

　HDDに録画するので、見終わればすぐに消せますし、何回も見たい場合は消さずにおいておけばテープやディスクの入れ替えなしにいつでもすぐに再生出来ます。長期保存したければDVDにダビング、要らないシーンが多ければ編集後ダビング、と自由自在です。HDD上の複数番組を短く編集し１枚のDVDにまとめることもできます。

　また、VHSを内蔵していない機種でもVHSから外部入力でHDDやDVDにダビングすることも出来ます。ケーブルテレビやBS・CSチューナも外部入力で録画できます。